イン・ザ・プール

2008年11月30日 映画
深夜に放送してたのを録画してたのをついさっき見た。

常識外れた精神科医と悩みを抱える患者たちとの関わりをコメディタッチに描かれた映画「イン・ザ・プール 」。

その中で関心を抱いたのが市川実和子演じる涼美。
彼女は強迫性障害の確認強迫を患ってる役を演じてるのだが、コメディタッチに描かれてる映画といえども、実に真実味にあふれたものだった。
(アマゾンのカスタマーレヴューなどには強迫神経症と書かれてるが、今は神経症じゃなくて、正しくは障害、強迫性障害というのが正しい病名)



この病気に掛ってない人は面白おかしく、そしてオーバーだな~なんて感じたかもしれないが、実はあの症状は本当である。

彼女は駅のホームでふとガス台の火を消したか不安になって仕事を放って家に確認のために帰宅する。
結局は火は消してあったのだが、それをきっかけにだんだん強迫観念・強迫行為にハマっていってしまい、神経科を受診してしまうのである。

そんな中 周りを巻き込みながら確認行為をしてしまったりする。

そんな症状の中ある日 仕事で沖縄に出張することになった彼女は出掛ける前にガスの元栓やコンセントやブレーカー等など気になる個所をビデオに撮りながら確認して家を出る。

飛行場までに道筋 撮ったビデオを見ながらチェックするのだが、カーテンを閉めてないのを見つけてしまう。
カーテンくらいと思うのだが、閉めてないカーテンの窓越しから陽が射すところに飼ってたカブトムシを置いてあった。

カブトムシの黒い体に日光が当たって、そこから火が出て(黒い紙に虫眼鏡で日光を集めて煙が出る実験を学校でやったことがあると思うが、その類のもの)、火がついたカブトムシが容れ物から出てカーテンに止まって火事になる妄想を抱く。

飛行場を目の前にして家に引き返してしまうのである。
最後には仕事にも出れず引き込もり、家電など全部引き払って、水を入れた容器をたくさん置くようになった。




こんな状態が描かれてるんだけど、これって本当にある事だと思う。
私はさすがに家電などを全部引き払う事はしなかったけど。

強迫性障害を患ってる私は現在薬を服用してて症状的には最悪時に比べてましだが、ひどい時は湯沸かしポットのはぜせるタイプのコードやコタツのコード、挙句の果てにはドライヤーをバッグに入れて仕事に出かけることもたびたびだった。

カメラ付きの携帯を持ってたら彼女のように撮ってたかもしれない。

強迫性障害といってもいろんな症状がある。
私の場合 確認強迫と加害強迫を持ってる。
運よく(?)洗浄強迫や不潔強迫を持ってない。
そのほか縁起強迫とか様々。


もし周りの人たちがこの症状を持って悩んでるようなら、この映画を見てこの病気を少しで理解してほしいと思う。


阿弥陀堂だより

2007年9月30日 映画
少し前に録画してあったのを、暇にまかせて見た。
アクションモノでなく ラヴストーリーモノでもなく、もちろんホラーものでもない。

たぶん若者や都会暮らししか知らない人は退屈するかもしれないなぁ。。。なんて思いながら見てた。

主役の二人が年齢設定的に多少無理っぽいとは後で感じた。
8だって、樋口可南子が年齢43歳の設定だよ。じゃ寺尾聡は何歳の設定??)

都会暮らしをしてた夫婦二人。
奥さんの方がパニック障害を患って、それを癒すため夫の地元に引っ越し暮らしていく中でストーリーが展開していくという話。

夫の田舎は都会とかけ離れたすごい田舎。風景は山だったり渓流だったり棚田だったりと懐かしい自然。

私の実家も田舎は田舎なんだけど、私が幼少の頃の実家よりももっと田舎。
こんなところで暮らしたことはないのに懐かしく感じるのは、小さい頃山の中に在った母の実家に母に連れられて遊びに行ったことが記憶として残ってるからだと思う。

寺尾や樋口もいい演者なんだけど、なんといっても北林谷栄という役者がいい味を出していた。

後は地元の素人さんや子役の子供たちほか有名どころの役者が何人か出てたかな。

北林谷栄さんの自然な演じ方。
生きてるとおごりじゃ無く、生かされてるという控えめなというか、感謝しながら生きている様。
人間こうでなくちゃいけないのかもと感じ入った。

ワクワク度やハラハラ度なんてないけど、自然の美しさや人の優しさや、ゆったり時間が進むさまなど少しでも心を癒されたい方は、時間が暇な時 DVDでも借りてみて見るのもいいかもしれないね。

でも絶対見てねとは勧めませんよ。
けっして面白い映画じゃないですから。

う〜ん 感じ方は人それぞれでしょうね。

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